さんごー日記。

映画や本やゲームの感想をゆるく記録したり、プログラミングの勉強をゆるく記録するゆるい日記です。

銃・病原菌・鉄4章「食料生産と征服戦争」 の感想・まとめ。

銃・病原菌・鉄」の4章「食料生産と征服戦争」を読んだ概要まとめ、感想を書きます。

 

↓読んでいるのはこの本。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

 

人類史がどのようにして世界に広がっていったのか、また地域ごとの文化や技術の違いはどのようにして生まれたのかを分析している、歴史書のベストセラーです。

 

3章までの感想はこちら。 

 

それでは以下まとめです。

 

 

概要

人類が農耕を始めたのは、約1万1千年前とされています。

 それまで700万年もの間、人類が食料を確保する手段は狩猟採集でした。

野生動物と同じですね。

 

食料の大量生産と備蓄が可能になった事で、その後の人類の運命にどのような影響があったのか?

という事が4章では書かれています。

 

そのあたりの感想やまとめを書いていきます!

 

感想。農耕民のイメージとギャップ

農耕によって食料を得る事ができるようになり、人間社会はどのように発展しのか。

端的に言ってしまうと、他民族への侵略が可能になりました。

 

兵士を育て、軍隊をつくるようになっていったのです。

 

少し意外じゃないですか?

 

農耕民族と聞くと、穏やかで慎ましい生活を送り、仕事風景はのどかで牧歌的、戦争なんてしなさそうなイメージを自分は抱いてましたよ。

 

どちらかというと狩猟民族のほうが、戦う事に慣れていて、暴力的なのかなと思ってました。

 

ですが実際の歴史を振り返ると、農耕を可能にして武力を身につけたいくつかの民族は、他民族の侵略を始めてしまったんですね。

事実を知らないと間違ったイメージを持ったままになってしまいますね。 

 

農耕民族が銃を開発できた持てたメカニズム

農耕と侵略という原因と結果は以下のようにつながります。

  1. 農耕により食料を大量に作れるようになった。 
  2. 家畜を使い、耕作地面積を拡大させる事ができた。
  3. 食料生産以外に専念できる人々、つまり政治家や職人を社会として養えるようになった。
  4. 政治家により、高度な統治機構が生まれた。
  5. 職人により、技術が発達した。
  6. 統治機構と技術の発達により、船や銃などの大規模な兵器の開発が可能になった。
  7. 船で未開の地に進出し、銃や鉄製の武器で他民族を圧倒した。

 3の原因が最も重要ですね。

 

農耕民族が人口を増やすことができた理由

狩猟採集生活では、動ける者は日々狩りをして食料を確保しなければなりませんでした。

しかし、農耕社会では人間が食べるのに適した植物を大量生産できるように改良し、更に家畜を使って耕作面積を拡大した事で、一か所に大勢の人が住めるようになりました。

 

また、狩猟生活では常に移動しなければならないため、女性が子供を産める頻度は4年に一度が限度だったという事も書かれています。

小さな子供を何人も抱えて旅を続けるのはかなり大変ですからね。

 

一か所に止まって暮らすことで、2年に一度子供が産んで育てる事ができるようになりました。

狩猟民族の2倍です。

これでさらに人口を増やすことが可能になりました。

 

家畜の増加により病原菌への耐性を身に着ける

農耕民族は、家畜から人間へと伝染した病原菌への耐性を身につけました。

家畜から人間へと感染した病原菌によって農耕民族は一度は被害に合いますが、時間をかけて病原菌に対する耐性を身に着けていきます。

そして病原菌を持った家畜と農耕民族が未開の地へ攻め入る事で、耐性の無い原住民の中で疫病の大流行を発生させる結果となりました。

 

このように病原菌への耐性をあらかじめ持っていた事も、他民族を侵略する際に大きな役割を果たしたとされています。

 

まとめ

3章では銃・病原菌・鉄製の武器を持っていた事が、他民族を圧倒的優位な状況で侵略できた要因であるという事を述べていました。

4章では更にそれ以前にさかのぼり、何故ヨーロッパの国が他の地域よりも先に銃や鉄製の武器を作る事ができ、病原菌への体制を持てたのかといった点について深堀をする形になっています。

 

そして、それらの原因は食料生産をするようになった為という事になりますが、ではなぜ食料生産の方法に地域差が生まれたのでしょうか。

次の第5章ではそのあたりを更に追っていく事になるようです。

 

引き続き読んでまとめて行こうと思います。

  

3章までの感想はこちら。 

 

 

興味がある方はこちらから本を購入できます。

歴史の大きな流れを追う本なので、人の名前を沢山覚えたりしなくて良いぶん、歴史に疎い人にも読みやすいかもしれません。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

 

 

今回は以上です。

またよろしくお願いいたします。