さんごー日記。

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【株式の勉強】「株式ディーラーのぶっちゃけ話」の書評、本から得た学びを教えます。【初心者向け】(株日記#6)

株日記

 

こんにちは。さんごーです。

 

株の勉強、してますか?

 

株式投資に興味を持つと、とにかく早く株を買ってみたいと思うものです。

 

株の雑誌には無責任に「おすすめ銘柄」が掲載されていますが、雑誌の紹介の通りに買うなど絶対にやってはいけないこと…

それは、ただカモられるだけの愚かな行為です。

 

株式投資については巷の情報を鵜呑みにせず、様々な角度から自分で勉強しましょう!

 

今回は私が株の勉強のために読んだ本を紹介します。

学びになった要点をギュっとまとめるので、参考になると思いますよ。

ぜひ買って読んでみて下さい!

 

この記事の内容。

 

「株式ディーラーのぶっちゃけ話」の概要

現役ディーラーであり著者の高野譲さんの視点から、日本のプロ株式ディーラーの日々の仕事の様子を暴露した本です。

 

株式ディーラーというのは、証券会社の資金を運用して、主にデイトレードで利益を出す職業です。

 

ディーラー1人あたり、5億円~50億円の金額の株式を1日で売買するという、ギャンブルのようなことを毎日つづけています。

 

もはやマトモな人間では続けていくことができない、特殊な職業であることは1目瞭然です。

 

本の目次を見ると、

「昼休みに損失6500万円」

「中途採用にはクズ野郎が集まる」

など、タイトルの時点でなかなかぶっちゃけた刺激的なワードが並んでいます。

 

どんな内容なのか気になりませんか?気になりますよね?

私はとても気になりました。

だから買ってしまったわけですがw

 

株式投資の世界がどんな人たちを中心に動いているのか、まずはこの部分を知る事が重要です。

 

私が「株式ディーラーのぶっちゃけ話」から得た学びダイジェスト

私が本を読んで勉強になったことを、ささっとまとめていきます。

これだけでも株初心者にとっては得るものがあります。どうぞご覧ください。

 

「サイクル理論」

「3年から4年に一度、株価は暴落するということですか?」

「まさにそういうことです」

この本の舞台となる証券会社のディーリング部では、毎週「勉強会」が行われています。

 

その中で講師役の人が「サイクル理論」について説明しています。

 

サイクル理論とは、株価は一定の周期で安値をつけるという説で、この本ではその秋期を「3年~4年」として紹介しています。

じゃっかんオカルトっぽいですが、ここでは「サイクル理論という考え方がある」と認識しておきましょう。

他の本も読んでいくと、この株価の周期についてはよく語られています。

 

サイクル理論はそれだけでも複雑な理論なので、興味を持ったら別の書籍などで理解を深めるのが良いです。

 

「高く買って、高く売れ!」

「ディーラーは、高い値段で買って、さらに高い値段で売るんだよ!個人投資家より安く買おうなんて100年はやい!バカたれ!」

 新人ディーラーが、こんなふうに部長に怒鳴られるシーンがあります。

 

一般的に株のデイトレードでは「安く買って高く売る」のが常識とされますが、ディーラーの世界では違う見方もあるようです。

 

「高く買って高く売る」とは、「順張り」つまり相場が上昇している流れにのって買い、さらに高くなったところで売るという方法を示しています。

ディーラーであればこの上昇の波に乗る事が重要という事です。

 

個人投資家が「売り」を出して相場が停滞しているところに、ディーラーが証券会社の資金力でもって高値で買い、ブレイクさせる。

 

ディーラーは相場をコントロールし、「運」ではなく「腕」によって利益を出してこそ「よくやった」と褒められるというわけです。

 

このように相場にはディーラーの意図が働いている事を知るのが、個人投資家にとって重要なのです。

 

ストックオプション買いのカラクリ

上場企業には「ストックオプション」といって、社員が自社の株を毎月一定額買う制度があります。

 

その株はどこで仕入れるのかというと、一般の投資家と同じように市場を通して買っています。

 

毎月、決まった日の決まった時間に、決まった数量のストックオプションが買われているわけです。

 

このストックオプションが買われる日が分かっていれば、先回りして買っておくことで利ザヤを得ることができます。

 

しかしこのストックオプション買いの情報は一般で回ってはおらず、ディーラーの中でも一部の人が独占しているとのこと。

 

そんなのズルやんけ。と思いますが、これがまさにディーラーのぶっちゃけ話なわけですね。

 

個人投資家がデイトレードで儲けようとする場合、プロと同じ土俵で圧倒的に情報戦で負けている状態で戦わなければいけないわけです。

それを肝に銘じましょう。

 

テレビのニュースでは情報が古い

プロ投資家は、経済情報誌やニュース番組で情報収集をしていない。 

プロのディーラーはデイトレードがメインのため、情報は常にリアルタイムである必要があります。

 

ニュース番組の場合はインタビュー取材を編集して分析番組を作って配信するわけですから、テレビで市場分析を放送する頃には1日以上が経過してしまっているという事ですね。

 

プロの投資家は数日以上先の相場の「シナリオ」を予測し、それに従って動きます。

 

インターネットを活用し、経済に影響を与えそうなイベントのスケジュールを把握しています。

 

シナリオが崩れる見込みがあるのなら、崩れた結果相場が「上昇」「停滞」「下降」のいずれの道をたどるかを分析し、どちらに転んでも「上昇」か「停滞」しか無いなら買いをいれる…

こんなやり方をしているわけですね。

 

個人投資家でもこのような分析ができる人達がいます。

彼らはブログやツイッターで情報を発信しているので、参考にしましょう。

 

同業種の株価は連動する

同じ業種内の株価推移は、より大きい企業規模に小さな企業が連動するような性質があるのだ。

 この性質を利用して利益をだしているディーラーが本の中で紹介されています。

 

これは有名なやりかたで、他の本でもこの性質を利用した手法がしばしば紹介されている手法です。

もしあなたがデイトレードに挑戦するのであれば、知っておくべき事実となります。

もちろん、さらに裏の裏をかいてくるプロのディーラーの存在も忘れてはいけませんが。

 

「株式ディーラーのぶっちゃけ話」のオモシロイぶっちゃけ話

ここまでは、「初心者が知っておきたい株の話」をいくつか紹介してみました。

次はオマケと言ってはナンですが、本の中で登場するディーラー達の面白いエピソードを一部紹介します。

読み物としても興味を持っていただける内容です。

 

「昼休みに損失6500万円」

 「川崎さん6500万以上やられたようです」

 東日本大震災がおきた「あの日」。

おそらく日本全国の証券会社でこのような光景が見られたのかもしれません。

 

地震の直後、当然株価は大幅に下落。

 

底値だと思って買ったら、さらに津波の被害、火災の被害、原発の水素爆発と、少しずつタイミングをずらして悪いニュースが続きました。

 

そのたびに株価は底なしに下落を続けたのです。

 

個人投資家もこの時に大きな損失を抱え、「退場」していきました。

 

これは教訓です。

 

どんな時でも株の暴落は発生します。リスクに対する備えについて、我々は学ぶ必要があるでしょう。

 

「中途採用にはクズ野郎が集まる」

どこかの会社の資産運用をしてきた者、ただのニート、パチプロや製造業の期間工など、経歴はさまざまだ。

証券ディーラーの中途採用について書かれた章があります。

 

試験は完全な実力主義で、「500万円を運用して150万円の利益をあげること」。

月に30%前後の利益を株で生み出す必要があるそうです。

 

こうなるとギャンブルと言われても仕方ないような気がしますねw

 

この試験で生き残れるのは全体の10%程度。

普通とは違う人たちの中から、さらに異常な人が狭き門をくぐる事になる…

 

とかいうと証券ディーラーの人たちに怒られそうですが、とにかく大変そうです…

 

他の本を読んでいて気になりましたが、個人投資家でデイトレードを好む人も「元パチプロ」とかの人が多い気がします。

株のデイトレードというのは、至高のギャンブルなのでしょうか。

 

「敵は社内にいる」

その時、川崎が席をはずしてどこかへ消えていった。

ここ数日、僕の目には、川崎が席を立つ姿が不自然に映った。

 同じ部内の「内田」が保有していた株が、まさに売り時というその瞬間に下落していく…

 

「内田」の投資スタイルを知った同僚の「川崎」が、先回りして別の場所で株価を操作し、同僚から利益をむしりとっていた。というエピソードが紹介されています。

 

会社としては、同じ会社内で利益を取り合ってもプラスマイナスゼロなので、特にお咎めは無いらしい。

むしろ存分に戦ってくれというスタンスです。

 

証券会社からはディーラーからの取引手数料も入るので、どちらかというと少しプラスになるわけですね。

 

なんともストイックな世界。まさに「ぶっちゃけ話」です。

面白いですね。

 

「株式ディーラーのぶっちゃけ話」を読んだ感想 

この本は、お話しとしてはさほどドラマチックなわけでもないですし、メチャクチャ面白いとまでは思いませんでした。

 

しかしながら、証券ディーラーの悲喜こもごも、面白いエピソードが満載です。

 

大金を動かしているディーラーが何を考えているのかなど、株式の人間的な面を見ることが出来る本です。

 

こういうタイプの本はなかなかありません。

 

株の勉強のさなかに、一冊ぐらいこんな本を読んでみてもいい。そう思える本でした。

 

「株式ディーラーのぶっちゃけ話」はこんな人にオススメ 

ここまでの紹介で興味を持っていただけなら、間違いなくあなたにオススメです。

 

あなたは単に株で儲けたいというだけでなく、株式市場の本質に少しでも迫りたい方でしょう。

 

本の内容も難しいものではなく、むしろ楽しく読める形になっています。

これが初心者におすすめできるポイントですね。

 

 

個人投資家だけでなく、プロ投資家たちの実態を垣間見たい人。

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株式ディーラーのぶっちゃけ話

株式ディーラーのぶっちゃけ話

 

 

これから株を始めるなら、ネット証券に口座を作る必要があります。

松井証券なら1日10万円以内の取引で、売買手数料が無料になるので、まずは口座を作っておきましょう。

 

初心者にオススメの他のネット証券については以下を参考にしてください。

www.thirtyfive.info

 

以上、本の紹介でした。

それではまた。