応用情報処理技術者試験の2017年春期の問題を解いていきます。
1問ずつ私の思考過程をメモしていき、最後に答え合わせ、考察を簡単にまとめます。
分からなくて調べた言葉もメモしていきます。
2017年の各種過去問題は以下のウェブページから自由に閲覧できます。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2017、平成29年)
今日は問6から。
問6
単純にフローチャートを追っていけば解けそうな問題。
xとyを整数で初期化し、ループに入る。xをyで割った余りをtに格納し、xをyで更新する。yが0になれば終了。
適当にx=3、y=5とすると以下の流れになる。
t ← mod(3,5) # t ← 2
x ← y # x ← 3
y ← t # y ← 2
↓
t ← mod(3,2) # t ← 1
x ← y # x ← 2
y ← t # y ← 1
↓
t ← mod(2,1) # t ← 0
x ← y # x ← 1
y ← t # y ← 0
↓
ループおわり。
どういう意味かはよく分からないが消去法でア、ウ、エが消える。
私の答え:イ
問7
計算しなくていいやつだ。
用語がところどころ分からない。
ア → 再入可能ってなんだっけ…
イ → 再使用可能プログラムってなんだ。よくわからないけど違う気がする。
ウ → 再配置可能ってなんだ。違う気がする。
エ → よく分からないが違う気がする。
よくわからないけどアっぽい。
私の答え:ア
問8
苦手なハードウェア系の問題だ。
ア → 違う。
イ → 違う。
ウ → これかなぁ…
エ → いやこっちか…
言葉の感じからしてエだな。
私の答え:エ
問9
また苦手なハードウェア系。
パワーゲーティングなんて初耳です。
イとウは雰囲気的に違う感じがする。
アかなぁ。たぶん。
私の答え:ア
問10
ライトスルーとライトバックは以前の過去問題でも出たから調べたぞ。
ウとエは全く別の話。アとイがライトスルーとライトバックの説明だったと思う。
データの一貫性を取るか、スピードを取るかという話だったかな。
どっちだか忘れたけどアのほうがスルーしてる感があるからアかな。(我ながら頭わるそうな思考過程だな…)
私の答え:ア
問11
単純に掛け算と足し算をしていけば解けそうな問題。
15Mバイトのプログラムを40%で圧縮するので、フラッシュメモリには15×0.4=6Mバイトで保存されている。
転送速度が20MB/Sなので、6MBのプログラムの転送にかかる時間は6÷20=0.3秒ぐらい。
1MBの圧縮データを展開するのに0.03秒なので、6MBなら0.03×6=0.18秒。
転送と展開の時間を足すと0.3+0.18=0.48秒。
答えはアになるはず。
私の答え:ア
問12
Webの問題は得意。
CDNは画像などの静的データをクライアントの近くのデータセンターにキャッシュとして保存し、素早く配信してくれるサービスなので、答えはエになるかな。
私の答え:エ
問13
ジョブを順番に並べていけば簡単に解ける。
しかし条件を良く読まないと、意外とミスしてしまいがちな問題。
ジョブの実行は以下のようなイメージになるか。
- ジョブAでCPU3秒使用
- ジョブAでディスク7秒使用、同時にジョブBでCPU12秒使用
- ジョブBでディスク10秒使用。
2ステップ目はジョブBのCPU12秒使用を待ってから次に行くので、合計の時間は3秒+12秒+10秒=25秒。
CPUを使用している時間は3秒+12秒で15秒。
ディスクの使用時間は7秒+10秒で17秒。
使用率はそれぞれ15÷25=0.6、17÷25=0.68。
答えはイですね。
私の答え:イ
問14
性能評価法なんてよく知らないぞ。
それっぽいのを選ぶか…。
モニタリングというからには何かを観測するのだろう。とするとイは違う。ウはベンチマークかな。エも微妙に違うような気がするし、アが何か測定してるっぽいからアにしておこう。
私の答え:ア
問15
並列システムの稼働率の計算が特徴的なんですよね。以前過去問題をやった時にしらべた。
たしか1-((1-Aの稼働率) ×(1- Bの稼働率))と言う感じだったか。
MTBFは平均稼働時間、MTTRは平均復旧時間だったか。
全体で500時間のうち450時間稼働しているので、稼働率は450÷500=0.9。
これを並列システムの稼働率の式に割り当てる。
1-(0.1×0.1)=0.99
となって答えはエですね。
並列システムの稼働率は高いんですよね。
私の答え:エ
問16
ぱっと見よく分からない問題。選択しのFIFOとLIFOは分かるが、他はよくわからん。
考えてみよう。
キャッシュにはC0~C3に順番に内容がロードされたようである。FIFOやLIFOであれば真ん中から抜かれることは無いので、アとウは不正解になるはず。
イとエは言葉の意味がわからん。参照されたのが遅い物からはじき出す手法だろうけど、ここはカンでイにしておくか…後で調べておかないと。
私の答え:イ
問17
あんまり聞いたことない話だな。UMLは違うし。EJBもそう。
アプリケーションって言葉が入ってるし、アかな。
私の答え:ア
問18
これは考えるまでもなくエですね。
私の答え:エ
問19
GNU GPLの詳しい説明などできないがそれっぽいものを選んでみよう…
アは同じ機能の物を作るということなのでオープンソースとは関係ない話になってしまう気がする。
イは「派生物を作った場合に限って」が怪しいから違そう
ウは「無条件に」が怪しいから違そう。
エは開発者が決めちゃいかん気がするから違そう。
わからん。たぶん…ウかな…
私の答え:ウ
問20
エネルギーハーベスティングなんて聞いた事ないや。
ハーベストっていうぐらいだから何かを収穫するイメージで考えるとどれかな。
ちょっとしたことを電力に変える、ウかなぁ。
私の答え:ウ
この辺りでいったん区切って答え合わせをします。
答え合わせ
- 問6 :イ 正解
- 問7 :ア 正解
- 問8 :エ 正解
- 問9 :ウ 不正解
- 問10:イ 不正解
- 問11:ア 正解
- 問12:エ 正解
- 問13:イ 正解
- 問14:ア 正解
- 問15:エ 正解
- 問16:エ 不正解
- 問17:イ 不正解
- 問18:エ 正解
- 問19:ウ 正解
- 問20:ウ 正解
考察
15問中11問正解。正解率73%
やはり当てずっぽうで選択した問題は外してますね。
正解した問題のうち、問7、8、14、19、20も知らなかったけどカンと推測で解けた問題。危うい。言葉を調べておこう。覚えられるかは別としても…
計算ミスで落とした問題は無かったのは良かった。
分からなかった言葉
- 再入可能 … リエントラントとも。実行途中で割りこまれても安全であるという性質。
- 再配置可能 … リロケータブルとも。メモリ上のどこに置いても実行可能という性質。配置されるアドレスに依存しない。また再配置しても動作可能なように調整しておくのが条件。
- 再使用可能 … リユーザブルとも。メモリに配置したプログラムがそのまま再び実行可能という性質。実行する度にメモリの内容が変わらないというのが条件になる。
- パワーゲーティング … 動作していない演算回路に対して、電源の供給を遮断して電力消費を抑えるための技術。
- ライトスルー方式 … CPUが記憶装置にデータを記録するのと同時に、キャッシュメモリに同じ内容を記録する方式。データの一貫性が保てる。
- ライトバック方式 … CPUが記憶装置にデータを記録する時に、一時的にキャッシュメモリに内容を記録し、あとから記憶装置に記録する方式。キャッシュの性能を活かせる。
- モニタリング(性能評価法) … プログラムを動かしてシステムの状況を稼働状況やリソースの利用状況を計測する方法。
- LFU(Least Frequently Used ) … 参照頻度が最も少ないデータを退避したり削除する方式。
- LRU(Least Recently Used )… 参照されていない時間が長いデータから削除する方式。
- EAI(Enterprise application integration) … 企業内におけるコンピューターやビジネスパッケージを統合、連携、再構築する技術。またその製品。
- EJB(Enterprise JavaBeans)… JavaBeansと同等なものをネットワーク分散システムで実現したもの。
- ERP(企業資源計画:Enterprise Resource Planning)…企業の経営資源を有効活用するための計画、概念。
- GNU GPL … フリーソフトウェアのライセンス。ソフトウェアを改変する場合は、改変元と同じライセンスで配布しなければならない等。
まだまだ覚えられていない事がたくさんあります。
今回はここまで。