「サバイバルファミリー」という映画を観ました。
最初に言っておくと、かなり面白かった。
おすすめ!
ストーリーとしては、
ある日突然東京の電気が止まり、電話も電子機器も全て使えなくなるという、いわゆるパニック映画です。
突然サバイバル状態から、平凡な家族がなんとか生き抜こうとするドラマとなっています。
パニック映画でありながらコメディタッチの部分がバランスよく組み込まれていて、シリアスすぎず、ギャグすぎず、リアリティを感じさせる仕上がりになっています。
映像としてはCGを一切使わずにロケだけで撮影しているとの事で、「こんなのどうやって撮影したんだ!?」と思えるようなシーンが沢山出てきてこれもまた素晴らしい。
例えば群衆が東名高速道路を歩くシーンなどがあります。
CGを使わないのであれば高速道路を封鎖しないといけないわけですよね。よくそんな事できたなと感心してもしたりないです。
これだけでもかなり力の入った作品だという事がわかります。
作品の内容とは少しズレるんだけど、高速道路や街中を撮影のために封鎖して、人がいなくなった後の風景に演出を施して撮影したと想像するとスゴすぎて鳥肌がたってくる。
撮影の様子だけでドキュメンタリーを数本作れるんじゃないかと思える。
さらにこの手のパニック物にありがちな、ラストがまとまらないという事もなく、しっかり着地している。
最近読んだ漫画の「アイアムアヒーロー」とか、昔読んだ「ドラゴンヘッド」とか、「GANTS」とか、最初の頃は面白いんだけどオチがイマイチと思えるような物が多く、パニック物にたいする不安感があったんですよね。
この「サバイバルファミリー」は全てのパニック物はこうあってほしいとさえ思えるような、腹落ちする気持のいい終わり方をしてくれる。
最初から最後まで、ちゃんと面白かった。
監督は矢口史靖さん。「スウィングガールズ」「WOOD JOB!」の監督参加。
WOOD JOB!も好きな作品で、おすすめです。
この方の他の作品も要チェックとしておこうと思いました。