さんごー日記。

映画や本やゲームの感想をゆるく記録したり、プログラミングの勉強をゆるく記録するゆるい日記です。

漫画「うめざわしゅん作品集成パンティストッキングのような空の下」を読んだメモ

「うめざわしゅん作品集成パンティストッキングのような空の下」を読みました。

私としてはかなり好き。面白かった。

しかし万人には受け入れられないであろう作品。

内容が内容だけに、知り合いにもなかなか勧めずらい。

短編集で、9作品収録。

 

基本的に現代日本の高校生や社会を舞台に、イジメ、援助交際、トランスジェンダー、容姿へのコンプレックス、性犯罪、精神疾患、殺人など、ナイーブなテーマばかりを選んで描かれています。

透明人間が出てきたり、文明崩壊後の世界を描いたりと、ちょっとファンタジー要素のある話。少年少女の夏休みを描いた話など、必ずしもえげつない話だけではなく、幅広いジャンルの物語を一冊で楽しめるようになっています。

それぞれの物語はどれも複雑な人間の心に迫っていて、結末も単純ではありません。

ページ数は400ページ以上と多いですが、最後まで引き込まれて読んでしまいました。

 

「このマンガがすごい! 2017〈オトコ編〉」で第4位にランクインしたそうです。

このランキングがどういう方法で決まっているのかよく分かりませんが、どちらかというと男性が好む作風なんだと思う。

暴力と性的な表現が多く、それだけで嫌悪する人もいるだろうというのは簡単に想像がつく。

 

読む人を選ぶ漫画だと思いますが、久々に純粋に楽しめました。

うめざわしゅんさんの他の漫画にも興味がわきました。

以上。