今日は午前中眠くてほぼ寝てたので午後からのそのそとお勉強を始める。
応用情報処理技術者試験の過去問題を見ながらメモしていきます。
今日から午後の問題を見ていきます。
午前の問題との大きな違いは、選択式であることと、記述形式の問題がある事。
お勉強なので全ての問題を一つずつ見ていく事にします。
今回は経営戦略に関する問題を見ます。
経営戦略という時点で何が「技術者試験」なのかという疑問が相変わらずぬぐえないですが、会社員としてある程度の年齢になれば上位戦略に関わる事も求められるからね。
ただ知識があるがゆえにやりたくも無い仕事を任せられてしまうという事もよくある話なので、物づくりが好きでエンジニアやってる人は余計な知識はつけないか、知識があってもそれを人事評価の為のアピールに使わない方が良いかも。
話がそれた。
- M&A戦略に関する問題の概要
- PPM(Products Portfolio Mnagement)とは
- TQM(Total Quality Management)とは
- バランススコアカード
- パレート図
- バリューチェーン
M&A戦略に関する問題の概要
M&A戦略に関する問題が出ます。
架空の会社であるX社とY社が登場し、それぞれが持っている技術や事業内容が提示されます。
問題の内容としては、X社とY社が合併する際のメリットやデメリットを答えさせたり、与えられた資料をもとに会計処理の計算をするといったもの。
計算は文章と表を読めばなんとなく解ける。
記述式の問題もなんとなく解ける。
専門用語の説明等は暗記していないと難しいという感じ。
知らん言葉が山ほど出てきたのでひたすら調べてイメージをつかんでいこう。
以下、問題文や選択肢に出来てた分からない単語を拾って調べていく。
PPM(Products Portfolio Mnagement)とは
市場成長率と市場占有率の観点から4つのカテゴリー(問題児、花形商品、金のなる木、負け犬)に分類し、事業の位置づけを分析する手法。
下記Webページを参考にしました。
プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント(PPM)とは|マーケティング用語集|株式会社エスピーアイ
簡単にポイントをまとめます。
- 「問題児」…市場占有率が低いが、市場成長率は高い。導入期、成長期にある製品で、花形にするには大きな投資が必要となる。
- 「花形商品」…市場占有率と市場成長率がともに高い商品。市場そのものが大きい場合には市場の維持確保のために投資も多く必要になる。
- 「金のなる木」…市場占有率が高く、市場成長率が低い商品。占有率が高いため安定した収入源になる。市場成長率が低いために新たな投資をさほど比較的必要としない。
- 「負け犬」… 市場占有率が低く、市場成長率も低い商品。撤退を検討する事になる。
- 単純化されたフレームワークであるために、これだけを使って戦略を検討するわけではない。問題児に分類された商品でも他の商品の売り上げに関連している場合もあるなど。
TQM(Total Quality Management)とは
品質管理に関する取り組みを経営戦略へ適用したもの。
様々な業態の企業で適用できる考え方。
経営戦略から落とし込まれた品質目標を全社に適用する。
下記を読んだ内容を要約して整理していきます。「これが出来たらTQMが出来ている」という基準は無いようなので、その前提で頭に入れておくと余計な混乱が無くてよさそう。
https://www.juse.or.jp/tqm/about/
固有技術と管理技術を区別して考える
サービスを提供するのに必要な技術を「固有技術」と「管理技術」に分類し、品質管理に関わる管理技術をどのようにしてビジネスの成果や目標として管理するかを考えます。
物づくりが好きでエンジニアやってる人が多い組織では「固有技術」に関心が偏ります。技術に詳しくない経営者の場合は技術の品質に関する目標を技術部門とどのようにして握り合えばよいか分からずにその場しのぎの判断をしてしまいがちになります。
こうした問題を解決して体系的に品質管理を経営に取り込んでいくのがTQMの目的になります。
対象、視点、特性で分類する
3つの対象。「ひと」「しごと」「しくみ」
TQMでは組織における「ひと」「しごと」「しくみ」を対象として品質向上を図ります。
「ひと」に関しては、品質について考える事の出来る人材の育成。
「しごと」に関しては様々な手法の適用による運用業務の品質向上。
「しくみ」に関しては業務を安定的に改善していく為の組織的なルール作りや支援などを考えます。
3つの視点。「利益創出」「人間性尊重」「顧客志向」
「利益創出」というのは企業として大前提となる活動ですが、それだけではなく働く人や顧客の利益についてもバランス良く考えていきます。
これにより社員は安定的に利益を生み、顧客は継続的に商品・サービスを利用してくれるようになる事を目指します。
3つの視点でバランス良く見ていくというのは当然の話のようで言葉にすると簡単ですが、実際には利益を極端に重視したり、会社と顧客の利益は考えているけど社員の利益に関してはあまり考えられていなかったりとバランスのとれていない現場が世の中にはあふれています。
様々な価値観の人々が一つの目標に向かって走っていくというのはとても難しい。
だから私は会社ってのが嫌になったのですが。話がそれた。
3つの特性。「科学的アプローチ」「プロセス重視」「組織的アプローチ」
問題を思いつきや感情によって処理していくのではなく、データを重視した科学的なアプローチによって分析と改善を進めます。
科学的アプローチによって短期的な結果を見るのではなく長期的に安定して品質を向上できるようにプロセスを改善し、全体のバランスを組織的に最適化していきます。
方針監理
組織的アプローチによって企業の仕組みを監理するのが「方針監理」です。
経営方針を各部門に伝えて目標設定をし、数値目標や管理項目を展開していきます。
各部門の目標を積み上げていったものが全社的な目標達成にひもづくようにします。
こう書くとこれも簡単そうですが、これがなかなか難しい。これを上手くやる方法が知りたいもんです。
プロセス重視の考え方
TQMでは業務プロセスを重視して改善していきます。
PDCAなどのフレームを活用し日々問題点を見つけ、改善と計測を繰り返します。
プロセスを重視するというのは、個々の業務を個別に最適化するのではなく、平均的に上手くいく業務の進め方を見つけ出していきそれに従うという事です。
科学的アプローチ
PDCAなどの基本的な考え方や統計を基にした様々な手法を組み合わせて業務の効率を改善していきます。
QC七つ道具、実験計画法など…数ある考え方をまずは知る事が近道なのかなと思います。
バランススコアカード
「財務」、「顧客」、「業務プロセス」、「学習と成長」の4つの視点で戦略を評価する方法。
それぞれの視点で何を重視するか、何を目標にするかを決めて、その為に必要な要因を洗い出し、具体的なアクションに落とし込んでいく。
バランスコアカード自体の評価やメンテナンスも大切である。
本やネットなどの説明によって「業績の評価をするための手法」とか「戦略を設定するための手法」とか違う事が書かれていて混乱するが、自分の組織で何のためにそれを使いたいのかを考えれば良いと思う。
パレート図
QC七つ道具の一つとして有名なやつ。
不良品の数が多い順に製品を並べたグラフ。不良品の種類ごとに並べたりとかいろいろ使い方がある。
目的は問題点の把握と重点項目の検討になります。継続して見ていく事で改善されているかどうを評価することもできます。
バリューチェーン
企業活動を「物流」「出荷」「販売」といった工程に分類し、どの工程でどんな価値を付加しているのかを分析するためのフレームワーク。
企業ごとに工程は違うのでこれはあくまで例。
自社と他社のバリューチェーンを分析して各々の強みがどこにあるのかを探ったりする。
1985年にマイケル・ポーターという人が著書の中でこの言葉を使ったのが始まりとの事。30年以上前に発表された考え方が今も色あせていないというのはスゴイですね。
ちょっと長くなったのでいったんここで区切ります。
平成29年度のに対応した過去問題集はこちら。
応用情報処理技術者試験は、その時その時のトレンドを取り入れた問題が出題されます。最新の情報をチェックしておくと良いでしょう。
平成29年度【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
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