ニコニコ動画で内部システムのリプレースしたという発表のまとめ

WEB+DB PRESS Vol.97（2017年2月24日発売）にてニコニコ動画の内部システムのお話しが掲載されていたので簡単にまとめます。

3行まとめ

• 動画配信基盤が古くなったのでシステムをリプレースした。
• サーバークラスタ内通信のプロトコルや分散ファイルシステムを独自に作った。
• 今後全てのサービスを新システムに乗せ換えて、すっごいサービスを作りたい。

リプレースの理由

コードが複雑になり新たな機能を追加しずらくなっていたというのが根底にあるようです。

長く運用を続けるサービスだと必ずあるお話しでした。

動画と生放送が別のシステムになってるとか。PCとモバイルで別のシステムになってるとか。

こういうのを後から見ると「なんで別のシステムになっとんねん馬鹿かよ」というツッコミも必ずあるんだけど、作ってる時はいろいろ事情があるものです。

これから作るシステムだって数年後には「何を考えてこんなコード書いたんだろう」と思われるようになるのです。

中の人大変でしょうけどがんばってくださいませ。

配信基盤をリプレースして良かったこと

リプレースする事になったきっかけとしては「システムの複雑化」があったようですが、リプレースの結果として複雑化以外にも良くなった点があったもよう。

その一つとして急激なトラフィックの変化に対応しやすくなったという事が挙げられていました。

サーバー構成やシステムの基本設計を見直したことでこういった点も良くなったようです。

このあたりはユーザーにとって何か直接メリットがある話ではなさそう。

開発者向けの雑誌の記事なのでここは開発者向けのアピールです。「こういう開発を一緒にやりたい人を募集していますよ」という採用のメッセージで締めくくられています。これが本当に言いたかった事なのかどうなのか。

雑誌以外の情報源

デブサミ2017での発表スライドがありました。

開発言語の使い分けや、主要な要件とそれに対する実現方法などに少し触れられています。

niconare.nicovideo.jp

以上、雑誌を読んだ記録としてまとめました。

 WEB+DBの購入は以下から。

WEB+DB PRESS Vol.97