こんにちは。さんごーです。
楽してお金儲けたいというよこしまな理由から、株式投資の本をブックオフで買い込んで読みふけっておりました。
1億円かせげるテクニックが書いてある本が100円で買えるんですから、世の中わかりませんね。
もちろん簡単に1億稼げるとは思っていませんけどね。
どんな本でもたくさん読めば、株式投資の原理原則というものが見えてきます。
私もまだまだ勉強の中ですが、一度ここで立ち止まってアウトプットしてみたいと思います。
今回は、私が初心者向けの株式投資の本を読んでいて分からなかった専門用語をまとめます。
最後に、私が読んだ本の紹介とちょっとしたレビューもまとめています。
私と同じように、これから株式投資の勉強をしたいと思っている人にとって必ず役に立つ記事になっています。
是非参考にしてみてください。
この記事の内容は以下です。気になったところから見ていってください。
株初心者向け用語集
分析手法
ファンダメンタルズ分析
経済状況を表すいろいろな指標をまとめてファンダメンタルズと言います。
例えば「経済成長率」「物価上昇率」「財政収支」といった指標のこと。
これらの指標を総合的に分析することで、株価の未来を予想するわけですね。
この予想方法を「ファンダメンタルズ分析」と言います。
中長期で株を保有して売却益を得るトレーダーほど、この分析方法を活用するようです。
これに対して短期間で株を売買するトレーダーの場合、テクニカル分析を活躍します。
テクニカル分析
チャートや株価の値動きから、株の値動きを予測する分析手法をテクニカル分析といいます。
デイトレードやスイングトレードなど、1日以内から数日の値動きを予測する時によく使われます。
株の運用手法
スキャルピング
株の売買を数秒から数分といった超短期間で行う手法をスキャルピングといいます。
1円~数円の値動き素早く利益確定、ロスカットを繰り返します。
また、これを実践するトレーダーのことをスキャルパーといいます。
この手法を使って1年で1億円稼いだという本やネット記事が数多く存在しますが、嘘もしくはマグレなのであまり鵜呑みにしないことが大切です。
デイトレ、デイトレード
1日以内に株の売買を済ませる手法をデイトレードといいます。
スキャルピング同様、個人の産業投資家がよくやります。
スキャルピングもデイトレードの一種という位置づけです。
デイトレードも勝ち続けることが難しい、運の要素が強い手法です。
勝てたとしてマグレなので、あまり手を出さないように注意しましょう。
また、株の取引には手数料がかかるので、少ない金額で売買を繰り返すと手数料貧乏になります。
この点からもおすすめできません。
スイング、スイングトレード
1日~数日、数週間という期間で売買をする手法をスイングトレードといいます。
数か月間、株を保有し続ける事もあります。
デイトレードほど頻繁に売買はしないものの、株の売却益を狙う手法なのでやはり運の要素は強いです。
過去のリーマンショックや東日本大震災の時、急激な株価の変動・暴落が発生しました。
平常時のテクニカル手法は通用せず、デイトレやスイングを中心とした売買を行っていた投資家がいっきに損失を増やし、一発退場する事なったのです。
このようなリスキーな手法には手を出さないのが賢明です。
バイ・アンド・ホールド
株を買ったあと、長期間保有しつづけることをバイ・アンド・ホールドといいます。
株を持った状態で、定期的にもらえる配当金や株主優待を得ることで資産を増やす事を目的とした手法です。
株価に対して配当金の額が多い株を複数保持することで、会社が倒産して資産を失うリスクをおさえるのがセオリーです。
デイトレードとは真逆の考え方で、株の運用でリスクなく堅実に資産を増やしていくことができる唯一の手法になります。
バイ・アンド・ホールドを中心とした資産運用の戦略を組み立てるのが基本と言えます。
イベント投資
「株主優待の権利確定の前は株を買う人が増える」「東証一部に昇格する株は急騰する」といった、株式市場でのイベントに連動した値動きを利用して株を売買する手法をイベント投資と呼びます。
こう書くと単純そうですが、実際はけっこう難しい手法です。
イベント投資の手法が広く知れ渡ると想定した値動きになりずらくなります。
「このイベントの前は買う人が増えるだろうから、さらにもっと前に仕込んでおこう…」
などと考え始めるとキリがないですね。
裏の裏を読み合う高度な情報戦になってきてしまいます。
簡単に勝てる方法ではないので、挑戦する時はよく考えて挑みましょう。
チャート用語
ローソク足
チャート上の縦長の長方形がならんでるやつ。これをローソク足と呼びます。
白い四角を陽線といって、その期間に株価が上昇していたことを示します。
黒い四角はその反対で陰線と呼びます。
長方形の単位は「1日」とか「1時間」とか、表示する期間によって変わってきます。
長方形の上下に出ている線を「ヒゲ」と呼び、その期間内の株価の最高値と最低値を示しています。
長方形の上端と下端は期間内の始値と終値です。
このローソク足の並び方や形を見て、次の期間に株価がどのように動くかを予測するわけですね。
移動平均線
株価の一定期間内の平均価格を結んだ線を移動平均線と呼びます。
これを見て株価のおおまかなトレンドを読み取っていきます。
だいたい2種類以上の期間の移動平均を合わせて分析します。
短めの期間と長めの期間の両方で移動平均性が同じ方向を向いている場合、強いトレンドが発生していると判断されます。
出来高(できだか)
日ごとの株が売買された数を出来高といいます。
株価チャートの下のほうに棒グラフで表示されている事が多いです。
株価が大きく変動する時は、出来高も大きくなります。
出来高が突然増えるということは、その株への注目度がなにかのキッカケで高まった事を意味します。
急な出来高の上昇は、その後のトレンドが変わるサインとみられる事が多いです。
株の売買に関する用語
空売り(からうり)、信用売り(しんよううり)
実際は株を持っていないけど、証券会社から借りた株を売ること空売り、信用売りと言います。
高値で売っておいた株を、安くなったら買い戻す事で利益を得るわけです。
例えば借りた株を1000円で売ります。これであなたは1000円をゲットします。
その後株価が下がって700円になった時に株を買い戻します。
買い戻した株はそのまま証券会社返します。
1000円ー700円=300円が手元に残り、これが利益となります。
株は借り物なので、いつか返さないといけません。
返す期日になっても株価が下がっていないと大損こいてしまいます。
1000円で売った株を、2000円で買い戻さないといけない事もあるわけです。
初心者には難しめの手法になりますね。
信用買い
証券会社から資金を借りて株を買うことを「信用買い」と言います。
この方法であれば資金が無い人でも株を始めることができますが、とうぜん借りたお金は返さないといけません。
そこに様々なリスクがあります。
通常、自己資金で株を買えば会社がなくなるまで株を持ち続ける事ができます。
一方で信用買いの場合は6カ月以内に決済して証券会社に株を返さないといけません。
6か月以内に株を売却して売却益を得られない場合は、強制的にロスカットされてしまうわけです。
他にも複雑なルールがあるので、初心者は手を出さないほうが賢明です。
打診買い(だしんがい)
株価が下降している状況で、底値かどうか様子を見ながら資金の一部で買い注文を出すことを打診買いといいます。
打診買いのあとにさらに値下がりが続いた場合、さらに少しずつ買いを入れていくことでリスクを分散する手法です。
狼狽売り(ろうばいうり)
株価が急激に下落した際に、心理的なストレスやパニックによって株を手放す(売る)ことを狼狽売りといいます。
株の初心者がやってしまいがちです。
短期的な売買をするのであれば、あらかじめ株の下落は考慮にいれて「この値段になったら売る」というルールに基づいてロスカットするのが正しい在り方です。
また、バイ・アンド・ホールドのような長期投資であれば、一時的に株価の変動で売り買いしないと決めておきます。
「この値段になったら売る」「20%値下がりしたら売る」「配当金の減配が決まったら売る」など、自分で決めて置いたルールにのっとって冷静に投資を続ける事が大切です。
その他基本の用語
仕手(して)、仕手筋(してすじ)、仕手株(してかぶ)
仕手とは、豊富な資金を利用して相場を操作すること。
仕手筋とは、仕手を行う者。
仕手株とは、仕手の対象になりやすい株のこと。
株価が安く、発行枚数が少ない株ほどターゲットにされやすいようです。
デイトレードや短期での取引をする場合、こういった相場操縦にひっかからないように注意が必要ですね。
私は注意してても避けられる気がしないので、短期での取引はあまりやる気が起きないです…
カモられないように注意です!
低位株(ていいかぶ)、ボロ株(ぼろかぶ)
安い株。
300円~500円程度の株を低位株、ボロ株などと呼びます。
安いからってボロ株なんていうと、その会社の人に悪いような気がしてくる…
買い方有利
株が値上がりしていく傾向にある状態のことを買い方有利といいます。
買っておいて、値下がりするまえに売れば儲かるという状態です。
デイトレードなどの短期売買の手法をとる場合、どのタイミングが買い方有利と言えるのかが重要になります。
買い方有利とみられる状況としては、以下のものがあります。
・出来高を伴って株価が上昇しはじめた。
・テクニカル分析上、上昇のパターンにはいった。(もみあい後のブレークなど)
他にもさまざまな理由で投資家ごとに判断しているようです。
含み益、含み損
保有している株の購入時の値段に比べて、値上がりしたぶんの金額が「含み益」、値下がりしたぶんの金額が「含み損」です。
株を売った時に損するか、得するかという事ですね。
地合い(じあい)
株や相場全体の状態を洗わず言葉で、取引が活発で株価が上昇している状態なら「地合いが良い」などと言います。
逆にあまり取引が無い、株価が下降している状態は「地合いが悪い」となります。
踏み上げ(ふみあげ)
株価が下落している中で、空売りしている株を損切りするための買いが殺到し、一時的に株価が上昇に転じる事を踏み上げと呼びます。
下落が一時的なものと見る人が多ければ、損切りは少なるので踏み上げは発生しずらくなります。
逆に「まだ下がる」と考える人が多ければ踏み上げが起きやすくなります。
また、一度踏み上げが発生してもまたすぐに売られて値下がりしていくかもしれません。
どちらに転ぶかは運しだい。もしくはチャートを見て分析して自分なりの判断をしていく事になります。
踏み上げ発生時に買い戻すか、いったん様子を見るか…私には判断できる自信がないですw
おまけ(おすすめ株入門書)
私が最初に読んだ株の入門書のうち、おすすめのものを紹介します。
この記事で紹介した用語は、本の中ではあまり説明されていなかった用語です。
この記事の用語集を参考に、株の勉強をしていきましょう。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
とにかくイラストが豊富で読みやすい本です。
「そもそも株って何?」という所からスタートしているので、株の事は本当にまったくよくわからないという人向けの、まさに入門書です。
PERやPBRといった、「とりあえずはこれだけ見ておけばOK」という指標の説明から、さらに合わせて見るべき四季報の見方など、初心者から中級者にすこし踏み込んだ内容もあり、充実した構成となっています。
まずはこの本からスタートしてみましょう。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
- 作者: ダイヤモンド・ザイ編集部
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「株こそが最強の投資である 1億円稼ぐテクニック」シリーズ
個人投資家のインタビューを中心に構成された本です。
それぞれの投資家の失敗段から成功談、教訓やアドバイスなどがつまっています。
投資家ごとにその投資手法はさまざまです。
ギャンブルさながらにデイトレードを繰り返す人から、長期保有の安定型の投資に自分なりのエッセンスを加えている人。
ネット証券はつかわずにビジネスとして投資活動をしている人や、元証券ディーラーの経験を生かして投資している人。
さらにはパチスロのプロからデイトレーダーに転身した生粋のギャンブラーなど、投資家たちの人生そのものを楽しめます。
ただし、この本だけでは勉強として不十分です。
どちらかというと「投資」ではなくギャンブルに近い「投機」に偏った内容が多いです。
背景の異なる人たちのインタビューを一度に読むことで、株に関わるうえでの原理原則や、自分に合った投資スタイルを見つけること。
失敗談を噛みしめて株の怖さを知る事。
そういったインプットの1つとして、これらの本をおすすめします。
読み物として楽しむのもOKです。
1万円を1年で100万円に!はじめての人の「株式」投資生活
リスクをおさえて堅実に資金を増やす方法について書かれた本です。
この本の内容を超大雑把に2点に要約すると、以下のようになります。
・節約してタネ銭を稼ぐ
・IPOで一発当てる
他にも、株とは関係ない「ポイントカードの活用方法」や「お得なキャンペーン情報」などについて書かれています。
『「セコい」と言われても道端の10円は拾うが勝ち』
という著者のポリシーを反映した、とにかく地味な内容になっています。
地味ですが、堅実な内容です。
株初心者の私にとってはそこそこ良い情報源になりました。
10円を拾う根性も好きです。
投資における冷静な判断を身に着ける助けになるでしょう。
バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
もはやこれが投資の「答え」と言っても良い、そんな本。
「1億円稼げる」と謳う投資本を「ぜんぶマグレ」とぶった切る気持ちのよさ。
そして説得力と納得感があります。
前半部分で「なぜ日本株ではなく米国株なのか」が説明されています。
そして、「テクニック」ではなく、米国株で着実に資産を増やす「超具体的な方法」が紹介されています。
もちろんこの本を完全に鵜呑みにすればよいというわけではありません。
(それはどの本でも言えます)
しかし紹介されているのは「超具体的な投資の手順」なので、本を読んだあとのリサーチもやりやすくなっています。
バフェット太郎さんの言うクソダサイ投資家にならないよう、この本を読んで、さらに自分でも情報収集をして勉強しましょう。
まとめ
株の用語としてはごく一部ですが、紹介させていただきました。
最初に本を読むときに困らない程度の内容にはなっています。
さらに難しいややこしい概念や、スラングのような用語なども多々あるのですが、それはまた別の機会にまとめてみようと思います。
株の本は沢山出版されていますが、まずは株の本の中でも雰囲気の違うものを選んで沢山読んでみて下さい。
何冊も読んでいると、だんだん「株の世界の常識」が見えてきて、無理な投資をせずにすむようになります。
株の雑誌に書いてあるオススメ銘柄をかたっぱしから買っていく必要もないですし、毎日の値動きにハラハラドキドキする必要もありません。
まずはしっかり勉強しましょう。
以上です!